医局を飛び出し、感染病態学教室にてCOVID-19の感染免疫を研究中。当科の大学院にはあらゆる可能性があります。
大学院生 宇田 紗也佳
大学院へ入学するきっかけを教えてください
呼吸器内科医として感染症診療に携わるうちに、臨床情報のみでは分からない宿主と病原体との反応に興味が湧きました。同じ基礎疾患を有する患者さんでも病原体に対する臨床的な反応が異なることについて、宿主側の免疫反応・病原体側の要因の双方から研究してみたいと思いました。
実際に大学院に進学していかがですか?
1年目は臨床業務に従事しながら臨床研究を行い、2年目以降は基礎研究を進めています。臨床研究では初めての多施設研究で大規模なデータ解析を経験し、また多くの先生方に協力頂けるありがたさを実感しました。基礎研究については全くの初心者ですが、手技や実験計画の立て方などについて専門的に指導して頂き、有意義な毎日を過ごしています。
研究の内容や毎日の生活・意識の変化などあればおしえてください
現在は感染病態学教室でCOVID-19臨床検体を用いた研究を進めています。臨床研究の側面もありながら、分からない部分を基礎実験で検証できる現在の環境はとても魅力的です。まだまだ力不足ですが、指導頂いている先生と新しい実験系についてディスカッションしたり、やっと実験が成功したときの達成感を味わったりと、充実した日々を過ごしています。
後輩へのメッセージをお願いします
大学院への進学は、臨床診療で漠然と感じていた疑問について別の視点から考えてみる良いきっかけになりました。「臨床診療には慣れてきたけれど、よく分からないまま」のことをじっくり考えてみたい方は、是非大学院進学を検討してみてください。