がん悪液質をなんとか防ぎたい。がん患者の栄養と運動、予後改善に新しい知見を。
大学院生 田中 理美
大学院へ入学するきっかけを教えてください
前期専攻を市中病院で過ごす中で、現在分かっていないこと、今の医療ではどうにもできないことがあることを痛感しました。標準診療を超えたところにそれらの解決のヒントがあり、そういったデータを作り出している大学での研究活動に興味を持ちました。
実際に大学院に進学していかがですか?
まず1年目の大学での臨床生活は、様々な臨床研究や気管支鏡などの豊富な設備、陽子線治療を用いた先進医療など、市中病院とは異なる部分も多く、診療の幅をさらに広げることが出来ました。
また、研究では実際に自分で研究を組み立て、実験を行い、データを解析し、論文を書き、また他の院生の研究の手伝いをする中で、普段目にしていた研究データがどのように作られているのか、ということが分かり、それらが論文を読む際の自分の意識の変化にもつながりました。
研究の内容や毎日の生活・意識の変化などあればおしえてください
髙山教授のがん悪液質研究が今まで臨床で自分が興味をもって取り組んでいた呼吸器疾患患者さんの栄養管理というテーマにピッタリ合っていたので、それをテーマに研究を行っています。研究の一環で病理部にも所属し、肺癌病理の勉強もさせていただき、自身の呼吸器診療にまた違った視点を持つことが出来ました。外勤として様々な地域の病院や診療所で外来を行うのも、地域性や病院による違いなどを肌で体験でき、貴重な経験となっています。
後輩へのメッセージをお願いします
これがしたい、という明確な興味がなくても、大学院で同年代の仲間と切磋琢磨する日々は間違いなくその後の医師生活の幅を広げることにつながると思います。興味があって話が聞きたい、という方は気軽に連絡ください。