先輩インタビュー

エビデンスを学ぶ側から生み出す側へ。まだ誰も知らないこと、大学院で見つけてみませんか?

大学院生 尾ノ井 恵佑

尾ノ井 恵佑

大学院へ入学するきっかけを教えてください

これを研究したい!という具体的なビジョンはなかったものの医局内の尊敬する上司たちが大学院は行っておいた方がいいよと言うので飛び込んでみた、と言うのが正直なところですが、主体的な理由としましてはこれまで定められた正解を実践する色の強い臨床医療とは異なり、自分で新しい事実・エビデンスを発見する研究と言う行為に興味があったから、と言うところになります。

実際に大学院に進学していかがですか?

大学院一年目は臨床業務に従事していましたため研究を主体とする生活に身を置いてからまだ3ヶ月しか経っておりませんが、その環境にも少しずつ慣れ始め自分で研究の方向性や計画などについて考えられることが増えてきたように感じています。まだまだ始まったばかりで上級医の先生の指導により成り立っている部分が多いですが、一ヶ月経つごとにできることも増え成長を感じることができています。引き続き一人前の研究者を目指して精進していきたいです。

研究の内容や毎日の生活・意識の変化などあればおしえてください

間質圧の上昇が肺癌細胞に与える影響について研究を行なっています。癌細胞を培養して圧をかけた際の挙動を観察・解析しています。
これまで臨床に従事していた際との変化としては、生活面では時間の自由さが増え、意識の面では研究や論文に対する見方が変わりました。定期的なカンファレンスや外病院での勤務を除けば院内の業務時間について特に決まりはないので、研究・実験が遅滞なく進むという大前提のもと、朝はタイミングによっては少しゆっくり出勤しても良い+逆に夜遅くから実験を行なっても良いので、自身の都合に合わせたスケジュールを組みやすいです。これまで「遠い世界の偉い人」が行なっていた研究という行為について、そのスタートラインに立ったことで、統計解析や実験データなどがどのようにできていくのかの理解が深まりことができ論文を読む際に一歩進んだ見方をできるようになったかと思います。また、自分が実験して得られたデータが、世界中でまだ誰も知らないことであるという事実からは臨床現場では得られなかった喜びや興奮が味わえます。

後輩へのメッセージをお願いします

私自身は具体的に研究したい内容を思い描いて大学院に入学したわけではありませんでしたが、現在の環境には非常に満足しています。当教室には様々な研究テーマが用意されており、きっと皆さんの興味を惹くテーマが見つかると思います。国内留学などの選択肢についても医局として積極的にサポート致します。40年ほどにもなる長い医師人生の中で、4年間大学院で研究について理解を深めることはその後の臨床業務を豊かにしてくれるのではないでしょうか。皆さんの入学をお待ちしております。

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